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floating sight ROKKO

鏡, その他

H : 2300 × W : 1360 × D : 15 mm

六甲オルゴールミュージアム / 六甲ミーツ・アート 芸術散歩2012

2012
写真: 高嶋清俊 / 写真提供 : 阪神総合レジャー株式会社

制作協力 : 尾崎製鏡株式会社 / 株式会社 グリッドフレーム
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鏡に線状の穴が空いている。その「線」を成り立たせているのは鏡であり、奥の景色であり、空間である。 空間に巨大な鏡を設置し、視覚空間の中に異空間を創り出す。 鏡には線状のスリットが空いており、異空間の隙間(スリット)から視覚空間がわずかに存在する。表面的に見ると2つの空間が混在した状況である。
作品を前にし、鏡に映り込んだイメージを見る。そしてイメージと同時にスリットを見ようとすると、スリットの奥に広がる空間イメージが視野に入り込む。鑑賞者は2つの空間イメージの狭間で揺らぎ、特定の感覚受容器には収まらない「知覚」を体験することになる。
私たちが捉えるイメージとは私たち自身の意識下に落とし込むことで生じる。「意識」が介入してくる限り、自分自身の視覚を通して普遍的イメージを捉えることは不可能に近い。人間の手中に捉えることのできない普遍的イメージ(風景)の存在を浮き立たせると同時に、既定の知覚から逸脱した感覚を、知覚の相乗性、またはある種の「ずれ」によって拡張することで、作品をインターフェースとして言葉に回収されない「知覚」を覚醒させる。そして新たな次元への飛躍を試みる。