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インクジェットプリント
H :1172 × W : 800 mm

2009

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砂は粒子であり、点である。その砂を吹き付ける(集合させる)ことで鏡に一本の線を象る。
鏡には砂で象った線、鏡の中にはその線が映し込まれた線。
これら二本の線が映るように撮影する。

画像の中に存在する二つの線は、一つは物質としての線、もう一つは鏡に映り込んだイメージとしての線である。
鏡の表面に作られた線は物質だが、写真に落とし込むことで物質であったはずの「線」は単なるイメージとしての線へと変容する。

この二つの線の間には「物質とイメージ」という確固たる境界が存在するが、写真に落とし込むことでどちらも同列のイメージとなり、二つの線の関係性は崩壊してしまう。

関係性が抽象化され分け隔てていた境界が透過する地点に、私たち自身が立っているように感じる。