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sightseeing room #01

蓄光テープ, その他

サイズ可変 / Space size:H : 5M × W : 25M × D : 21 M

旧金谷レース工場 / 桐生再演15

2009
制作協力 : LTI株式会社
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かつて織物産業で街を賑わせていた工場の存在と空間を新たな視点によって体感させ、人の内に潜在する知覚を覚醒させる試み。

建物の天井、壁、床を一本の線で結ぶように蓄光テープを貼る。蓄光テープは日中に光を蓄積し、暗くなると自ら光を放つ。

この作品はその場のもつ空間と光と闇、そして鑑者によって成立する作品である。 何もない空間に光のラインが突如現れる。暗闇の中光るラインを通り抜け、見る者はこの工場の空間と自分自身の知覚そのものを経験する。 暗闇の作品室内に入ると、暗さのあまり空間を捉える事が出来ず、暗闇の中にラインを枠とした巨大な壁があるように見えてしまう。次第に視覚が慣れてくるとライン奥の空間の存在に徐々に気がついてくる。その一方で、視覚能力によりニュートラルな状態を1分弱しか見る事が出来ない。しかし、その極僅かな経験も、順応した経験も、私たち自身によって経験されたものである。

人が捉える事のできないものの存在と、人の持つ能力の可能性と再認識。
あたかもそこにあるかのように見えて、実際は存在しない壁。
目には見えないのに存在する壁。
その壁は、私たち自身によって生まれ、そして私たち自身によって超えられていく。