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sightseeing room #02

蓄光テープ,  その他
サイズ可変 / Space size  H : 3000 × W : 8620 × D : 9120 mm
2010

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細い通路を通り、重い黒幕をひらいた先に広がるのは暗闇の異空間。

目の前には大きな鏡のようなものが存在する。

 

暗順応により視覚が慣れたときに、天井が見えてくるように設計。目の前に立ちはだかる大きな壁が、天井の全貌が見えることによって大きな鏡が立っているかのように錯覚を起こす。

手前の空間が映り込んでいると思っていたものは、実は実際に奥に広がる空間であり、光のラインの中を通り抜ける事ができる。この視覚による空間の錯覚は、何もないミニマルな状況下で生じる。

一本の線をきっかけに引き起こされる複雑な知覚は、まさに私たち自身によって引き起こされるものである。あたかもそこにあるかのように見えて実際は存在しない壁。目には見えないのに存在する壁。私たちはその狭間を知覚する事により、分離されていた境界(壁)を横断可能な1つの大きな空間へと変容させる。

ここでは誰しもが自身の知覚によって「壁」から「空間」への入口を生み出し、一線を越える行為から、その境界の垣根を横断する経験を獲得する。